今更完成しました。

昨年10月にある程度下書きしていた交雑検証記事がやっと、今更、完成しました。
(加筆・修正するかもしれませんが)

検証記事のコメントにも順次返信させていただきます。



本当はこのような記事は書きたくなかったというのが本音です。

虫社に問い合わせした時に、納得できる回答が返ってきていれば検証記事は掲載しなかったかもしれません。

しかし、いろんな意味で手遅れになってきており、検証記事を掲載せざるを得ないと考え、完成させました。

検証記事の画像については、サムネイルをクリックしてもらえれば元の画質で見る事ができます。

現在ブリード継続している幼虫のエサ交換をしたところ、最大を更新しました。

他にも大型幼虫は育っています。

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[検証]本土ヒラタ超特大血統は存在するのか?

1)本土ヒラタ超特大血統は本当に存在するか?検証するに至った理由、目的

①近年ビークワレコードに認定された本土ヒラタについて、一般的な本土ヒラタの姿形からかけ離れた個体が続けてレコード認定されている事に疑問、憤りを感じた為。

②ビークワレコード認定血統がオークションにて高額で多数取引されている事に対する妥当性の確認。
(本当に純血か?交雑血統が高値で流通していないかの確認・・・PL法じゃないが、人に販売するにはそれなりの責任が発生すると考えます)

③複数のオークション落札者及び本土ヒラタブリーダーより、大型血統について疑問の問合せが多数あった為。

④純血の本土ヒラタ超特大血統が本当に存在するのか?確認する為。

⑤山口県東部産本土ヒラタと比較する為。

[注意]
※この検証記事は特定の方を誹謗中傷する目的で掲載している訳ではありません。
あくまでも上記理由、目的に従って検証しています。

2)本土ヒラタについて個人的な考え
2-1)地域ごとの姿形について
図鑑、ブログ&ホームページの画像、自己採集&ブリードより得た情報から、本土ヒラタの姿形についての個人な認識を以下に纏めます。

①北九州、九州と中国地方日本海側には、対馬系本土ヒラタが生息しており、大顎が長く、内歯が大顎下部に位置する個体が見受けられる。

②宮崎県産本土ヒラタ等、サキシマ系本土ヒラタが生息しており、内歯位置が大顎中間部に位置する個体が見受けられる。

③①と②、九州、四国、本州の本土ヒラタについても、大顎を除いた姿形については特に目立った差は無く、前胸背板の形状にも大きな差は見られない。
また、小型♂は光沢が強いものの、大型化するに伴い艶消しとなり光沢は弱くなる。肌質についても産地による大きな差は見られない。
(一部地域では既に遺伝子汚染されており、汚染地域の個体は除く)

2-2)産地とサイズについて
西日本のヒラタが大型になると言われている。
中国、四国、九州共に70オーバーが採集されている産地である為、個人的にはどの産地でも大型を狙えると考える。
(一番有利なのは、日本海側の対馬系の本土ヒラタかもしれないが)
ただ、和歌山県でも数十年前に76mm?が採集されており、西日本以外でも大型血統が生息する地域はあるのかもしれない。
因みに、上記個体の採集場所は旧ギネス血統の有田市とはかなり離れている。

2-3)本土ヒラタの基本的特徴・交雑判断のポイント
まずは標準的な本土ヒラタの画像をご覧下さい。



産地が違っていても、形状や質に大きな差が無い事が分かります。
それを踏まえた上で、各部特徴について言及します。

①大顎

本土ヒラタの大顎は、外国産大型ヒラタと比較すると「細い」「薄い」というイメージがあります。
鋸歯は一部外国産ヒラタのように整った形状で等間隔で並ばず、内歯の真横には生えない傾向があり、顎先は基本的に細い。
※傾向であり、100%内歯に近接して生えないという訳ではない。
[交雑判断のポイント]
・鋸歯がはっきりとした形状で等間隔で並んでいるか?
・鋸歯が内歯真横、または内歯根元から生えていないか?
・大顎が異常にゴツくないか?
・内歯の位置が不自然な位置にないか?

②頭楯
よくある形状の例として、以下のような形があるかと思う。

逆に、交雑が疑われる頭楯の形状の例としては

このような形状があるかと思う。
[交雑判断のポイント]
・頭楯中央が完全に割れていないか?
(本土ヒラタは基本的に完全には割れない)
・頭楯の高さがやけに高くないか?
(対馬ヒラタや一部外国産ヒラタは頭楯に高さがある)
・頭楯がやけに離れていないか?
(一部外国産ヒラタにその傾向有り)

③前胸背板の形状
本土ヒラタの前胸背板は基本的に以下のような形状が多い。

特徴としては、Bの幅はAの幅よりも狭い事が挙げられる。
※大顎がやけに細い、頭部がやけに大きい等、バランスの悪い個体が羽化した場合、これが当てはまらない可能性も有る為、100%ではない。
[交雑判断のポイント]
・Bの幅はAの幅を超えているか?
[外国産ヒラタ参考]



Bの幅がAの幅を超えている。

④肌質
①の標準的本土ヒラタのように、艶消しの黒。
一部外国産ヒラタのように肌質は粗くない。
一部外国産ヒラタのように肌質が滑らかで光沢が有る事も無い。
のが特徴。
[交雑判断のポイント]
・肌質が粗くないか?
・肌質が滑らかで光沢が有るか?

⑤脚の棘

本土ヒラタには基本的に脚の棘が有るが、棘の大きさについては個体差が大きい。
大型になる程脚の棘が大きくなる、または小さくなる、といった傾向は無いと思う。
※脚の棘が無い個体で、他に交雑が疑われる特徴が無い場合、個体差の範囲である可能性も考えられる。
[交雑判断のポイント]
・脚の棘が有るか?

3)山口県東部の本土ヒラタについて
羽化不全、蛹化不全が多発し十分なサンプルを用意出来なかった為、柳井市産74mm、70mm、下松市産70mm他、汚い標本含め公開します。
どの個体も本土ヒラタの特徴の範囲に入っています。

4)あかがね血統について
4‐1)使用した種親
ヤフオクで落札した個体を使用。
入手した3♂がそれぞれの特徴を有しており、簡単に書くと
75ミリ艶々光沢タイプ
77ミリ艶消し光沢タイプ
75ミリ艶無し光沢無しタイプ(ブリードに不使用)
に分かれていました。
顎先がやけに太い、肌質がそれぞれ異なる等、本土ヒラタの特徴とはかけ離れた印象がありました。

4‐2)ブリード結果・羽化個体について
♂77mm、75mmどちらのラインでも80mmオーバーが羽化したが、77mmラインの方が大型に育つ傾向があった。
幼虫時最大体重は42gで、40gオーバーは2頭。
どちらも77mmラインであった。
(引き続き77mmラインから羽化した83mmの♂を種親としてブリードを継続しているが、現在の最大は伸び代を残した状態での44g。他に40g超え、または40g超えそうな幼虫は5~7頭程度控えている。)
羽化結果としては、どちらのラインも本土ヒラタとは異なる特徴を有する個体が多数羽化している。

77mmライン羽化個体


75mmライン羽化個体

羽化個体を見ると個体ごとに特徴がばらついている事が分かる。
交雑が疑われる特徴としては
・顎先が異常に太い、大顎が厚い
・鋸歯が内歯横に生えている
・大顎が湾曲している個体がいる
・頭楯が高い個体がいる
・頭楯の形状にばらつきが見られ、全体的に違和感を感じる形状が多い
・前胸背板の形状が外国産ヒラタに近い個体が多い
・肌質が粗い~中間~滑らかとばらつきがある
・前胸背板や上翅に光沢が強い個体がいる
等が挙げられる。
個人的には肌質が滑らかで光沢が強い個体に特に強い違和感を感じる。77mmラインでは下から3番目、75mmラインでは上から2番目がそれに該当する。本土ヒラタには全く見えない。
肌質が粗い個体については全く疑問ではあるが、顎先の太さ、高い頭楯(頭楯の形状)、滑らかな肌質と光沢、前胸背板の形状については、色々と調べた結果スマトラヒラタの影響を受けていると個人的に強く感じている。

4‐3)レコード認定個体について

85mmについては鋸歯の形状や鋸歯の生え方が外国産ヒラタの影響を受けているように見える。肌質も粗いように見える。
86mmは肌質が滑らかで85mmとは質が異なるように見える。大顎は本土ヒラタにしては湾曲が強いように見える。前胸背板形状については外国産ヒラタに近い。
どちらの個体も本土ヒラタらしさはあまり感じられない。

5)山口県柳井市産×外国産ヒラタA交雑個体について

サンプル数は多くないが、肌質、頭楯形状、鋸歯、前胸背板形状、脚の棘等ばらつきが出る事が分かる。
前胸背板はあかがね血統同様外国産ヒラタに近い形状が多い。因みに、この個体の種親は山口県柳井市産ヒラタ♂(柳井A×Bライン)とミンダナオヒラタ♀を使用した。
適当にブリードした結果、最大は80mm程度。

6)山口県柳井市産×外国産ヒラタB交雑個体について

羽化結果としては、本土×ミンダナオに通じるものがある。
因みに、この個体の種親は山口県柳井市産ヒラタ♂(柳井A×Bライン)とマリンドッケヒラタ♀を使用した。
最大は同様に80mm程度。

7)3)~6)ヒラタの比較
気力が尽きたので一部の比較のみ撮影。
(要望があれば載せますが)
本土ヒラタであれば特徴に大した差は出ないはず。差が出るということは・・・

下松市産・77mmライン・75mmライン

77mmライン・柳井市産

全て77mmライン

77mmライン・77mmライン・75mmライン

75mmライン・下松市産

本土×マリン・77mmライン

75mmライン・本土×マリン

本土×マリン・本土×ミンダナオ

本土×マリン・下松市産・本土×ミンダナオ


8)♀について比較
あかがね血統の♀も個体によって太短い、細長い形状をしていたり、形状のバリエーションを複数確認した。
また、以前記事にした通り前胸背板の点刻が外国産ヒラタ♀同様濃い傾向があった。
本土×ミンダナオ、本土×マリンも同様に点刻はかなり濃い。
その点本土ヒラタの前胸背板の点刻は薄い傾向があった。
撮影用に用意したあかがね♀標本は、管理方法が悪く駄目にしてしまい、改めての撮影は出来なかった。
要望があれば現在ブリード分が羽化した際、再度撮影する。

9)ビークワ本土ヒラタ飼育レコードについて
ここ暫くレコード認定されている個体については、「なんとなく本土ヒラタだろう?」というレベルで認定されている感が否めない。
85mm認定時のコメントを見ても審査に対する自信の無さが見てとれる。
そんないい加減な飼育レコードに意味はあるのか?
本土ヒラタの誤った情報を発信する事にも繋がるのでは?
交雑(遺伝子汚染)の問題は今に始まった事ではなく、何年も前から始まっているのは事実。
ヤフー知恵袋にも毎年失笑する程外国産クワガタの採集報告があります。
このような状況で飼育レコード競う事自体無意味と考えます。
(DNA鑑定を用いる等、審査を厳格化するなら話は別ですが)
よって、「遺伝子汚染により審査困難な為、本土ヒラタ飼育レコードは廃止」とするべきと考えます。

10)纏め
超大型化する本土ヒラタの共通点としては
・本土ヒラタに無い特徴を持った個体が羽化する点
・兄弟ごとに形状や質にばらつきが出る点
が挙げられる。
これが意味するものは、他の種との交雑であると考える。
よって、現在本土ヒラタ超大型血統は存在しない。

嬉しかった事

(交雑検証記事は間違いなく次の記事です。)


近年で一番嬉しかった事。
それが最近ありました。

それは、良質な広葉樹マットの無償提供です。
(必要であれば、継続して、しかも大量に)



期待通りの品質かは今からテストしますが、良好であれば最高です。
年間に何万円もマットに投資する人間からしたら、宝の山を見つけたも同然。

協力下さった柳井市の方には感謝しきれません。

大型血統の構築・ブリード状況

ビークワ62号を入手し早速読んでみました。
(通常ギネス特集しか買わないですが、今回は大型血統の構築に役立ちそうなので購入)

読んでの感想としては、成る程ね~と思うところもあれば、う~んと思うところもありました。

一読者の勝手な意見として

あかがね血統に関しては、発酵マットで大きくならなかった(70オーバーが0)というのは非常に疑問でした。

自作マットのみでF8♂83UP、♀48UPが羽化しているし、逆に70以下を羽化させる事の方が難しいと感じました。
(ヒラタはマットを好き嫌いするイメージがあまり無いので、月○野ク○マットやフジ○ンのマットでブリードしても安易に30g以上は出ると予想します)

しかしながら・・・大型血統の構築・・・
羽化した個体の個体差が激しいのが玉に瑕でしょうか。

普通の本土ヒラタと違う特徴を持った個体が羽化する以上、懐疑的に見ざるを得ません。

交雑で誤魔化せない種類、例えばコクワやスジブトヒラタで同じ事が出来れば、その構築方法は正しいと思いますが。

90mmも狙えるまだまだ伸び代のあるあかがね血統の凄さをコクワやスジブトヒラタに例えるなら

コクワ♂67mm以上
スジブトヒラタ♂82mm以上

位に相当すると思います。

大型血統構築方法を真似すれば到達できるはずです?


話変わり

ブリード状況ですが

期待のコクワはかなりヤバめです。
オオクワに実績のある菌糸使ったので安泰や!
と思ったのがいけませんでした。
50UPが出るか?怪しいレベル。

アカアシも期待はできないレベル。

本土ヒラタ下松市、柳井市産については
どちらとも最大26g程度。
下松市産については大型化してきたと安堵する一方、柳井市産については物足りなさを感じる。
柳井市産はまだ伸びる可能性はあるが、目標の30gはかなり厳しい。というか、無理そう。

あかがね血統は39g、41gが最近の大物。
ビンの側面から見た限り42g~45g程度の幼虫も1頭いるが、交換は2月末か3月あたりを予定。
多分まだデカくなるはず。
自作マットは40g→83mmまで羽化しているので、レコード更新も狙えるかも?


あ、

因みに、個人的な種親選びのポイントは

○♂♀大型である
(1代目は小さいのでもOK)
○幼虫時の体重が重い
○幼虫時の体重の割に大きく羽化した個体
○羽化不全が酷くない
(体のバランスに無理が無い)

という感じです。強いこだわりも無く結構適当にやってます。

交雑検証滞りにつき

新年一発目は本土ヒラタ交雑検証。

ですが、もう1月も残り僅か・・

いったいいつまで待たせるのか?

とりあえず交雑検証関係の画像を1つUPするので、暇潰しにお付き合い下さい。

とはいえ、携帯カメラなので画質が・・・

(※交雑検証記事には高画質カメラ使います。)



本土ヒラタはいますか?

サイズは全て80程度。
プロフィール

クワガタ侍

Author:クワガタ侍
山口県に生息しています。
国産クワガタ、特に地元のクワガタに思い入れがあり、特大サイズを目指しブリードしています。
生体販売、発酵マット販売もしています。

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